世界バレー女子日本対ドイツ

日本3(27-25 25-20 26-24)0ドイツ

スタメンは黒後、古賀、荒木、奥村、新鍋、田代と第1戦、2戦と同じ
オランダ戦はベンチワークのまずさで敗れた試合でしたが、この日はどうだったか

1セット目、富永選手をピンチサーバーで使ったところは積極的に動こうという意志の表れだったでしょうか
この日、日本が勝ったのはやはり1セット目をとった、ここが大きかったと思います
オランダ戦は1セット目を大量リードしながら追いつかれて、結果敗戦
この日ももし失っていたら勝負はどう転んだかわからなかったと思います

2セット目は好調な両レフトの活躍もさることながら、田代選手のトスワークも冴え
ミドルプレーヤーも活躍してとてもいい流れでセットを奪うのですが、気になった采配がひとつ
黒後選手をサーブで石井選手と交替させるのですが、ご存知の通り黒後・古賀は後衛時はサーブレシーブを免除
そのかわりにバックスパイクを打って攻撃参加をする約束になっています
しかし、代わりに入った石井選手はサーブレシーブの時には明らかにバックスパイクを打つような助走に入ることはありませんでした
その代わりサーブレシーブに入って前衛の古賀選手を攻撃に専念させるというのならわかるのですが
まぁ、その戦術を取るなら交替すべきは内瀬戸選手だとは思いますけど、正直意味がわからない采配
正直言いますが、今の日本チームの中心は黒後選手であると思います
やっぱりそういう選手は勝敗が決するまで絶対下げるべきではないと思います
オランダ戦はそれで失敗したのですが

3セット目も日本が序盤からリードする展開になるのですが、またしても終盤にさしかかるところで黒後⇨石井の交替
ここから流れが変わってしまいます
22-17から22-23になってしまうのですが、そこまでいい流れだったのをどうしてあえて流れを変えるような采配を揮うのか
私には理解できません
ベンチの仕事というのは流れがいい時は選手に任せる、そして流れに逆らうようなことはしないというのは大概のスポーツでは
定石だと思うのですが
結局逆転されてから、田代⇨長岡 新鍋⇨富永の2枚替え
オランダ戦ではこのカードを切ればと書いたのですが、ようやくベンチも動きます
その期待に富永、長岡選手は応えて同点に追いつきます
やっぱり交替はあくまで攻めのカードを切って欲しいと思います
その後、エースの黒後選手が戻り、なんとか逆転でもつれた試合をモノにしました
またしてもベンチの失態を今度は選手がカバーしました

この日は特に両レフトの黒後、古賀選手の攻守に渡る活躍は凄いの一言
両レフトが確実に決めてくれるので、セッターにも余裕ができて幅広い攻撃が出来ていたと思います
古賀選手はプッシュをやったりブロックアウトを狙ったりと、高校時代からかなり進化しているという印象を受けました
今大会でプレーヤとして一段進化したのではと感じています
また黒後選手は、もう日本の大黒柱といっていいのではないでしょうか
スパイクの音が全然違いますし、やっぱり顔
試合中の態度、ミスやブロックに捕まった時などの顔がエースの顔なんです
「この野郎ー!」って顔しているところとかベンチで自分が見ていたら頼もしいと思うはずです
「コイツで負けたら仕方ない」と思わせてくれる選手はどのチームでもあまり居ないと思うのですが
男子の西田選手同様、日本チームに久々現れてくれた新星なのではと私は思っています

さて、なんとか1敗で1次ラウンドは終了
2次ラウンドはもっと厳しい戦いが待っておりますし、中田監督には本当に覚悟を決めた攻めの采配をして欲しいと思います

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