チーム構成を考える④

セッター編の続きで失敗例になります
私が選んだセッターではないのですが、ある年の新チームのセッターが
ボールが飛ぶからという理由でとある子がセッターになりました
ただ、その子は下級生の間、上級生にセッターが複数いたこともあって適性を見るような
練習もほとんどさせず、紅白戦、実戦形式などでもセッターをさせたことはなかったように思います
その代はセッターをさせる子が居なかったかというと、下級生に能力がある子は複数いたのですが
スパイクの能力が高かったため、そちらに回そうという意図があったような気がします

練習させればボールが飛ぶから他の能力も上がるだろうと思っていましたが
日によってボールの飛びが全く違ってしまう
練習で合わせたトスが次の日になると全く違ってしまうという事がザラで
その時のエースが小さい子でジャンプを目一杯する子にとっては、トスに一貫性がないのは
致命傷になってしまい、エースがトスに対してしっかりと飛べなくなってしまいました
しかもボールが回る欠点は改善できず、能力があるアタッカーが揃った割にチームは低空飛行を続けてしまいました
チームもそうなのですが、セッターの子も自信を無くしてしまい、ちょっと可哀そうなことをしてしまったと感じております

セッターは何もボールを回そう、不安定なトスをしようなんて思ってやっていません
アタッカーがアウトを連発するような場合、最悪逃げることはいくらでもできます
しかし、セッターは逃げることはできません
ボールが低ければアンダーハンドで逃げることはできますが、そうでない場合否応なしにトスを上げなければいけません
上級生だから、ボールが飛ぶからと無理にセッターにしてしまった
最初の決断の失敗を、勇気をもって訂正できないばっかりにチームとしても彼女にとっても苦しいバレーをさせてしまった
セッター選びは慎重に、そしてチームの最優先事項として考えなければいけないと自分が思わされた苦い経験でした

さてこれにて2018年最後の投稿になります
本年はありがとうございました
来年もよろしければお付き合いください

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