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バレーボールと主体的学び

30年度、東部地区の組合せが発表されました
県の協会のHPに載っていますので興味のある方はぜひご覧ください

さて、表題について教育者みたいな事書いておりますが、私は教育者ではないので間違っていても許してください
現在、教育現場で高々に掲げられているのはアクティブラーニング(主体的学び)
初等教育に近づくほど、現場でも意識され実践されているように思われます
私も、その趣旨はあまりわからないなりにもゆとり教育や詰め込み教育よりは意味があるのかなぁと感じております
思い返すと自分が学校で学んでいた頃は詰め込み教育が全盛であり、バレーにおいても詰め込みでした
自分で主体的に取り組むというより、強制的にやらされるということがほとんど
もちろん、現在の自分の技術的な下地はその理不尽なまでの強制的な練習の日々にあったのですが
その頃はそれが理不尽などと思う事もなく

しかし、困ったのが自分が教えるようになってから
理論的な事をほぼ習うことがなかったため、どうやって説明したらよいのかと
特にバレーをやってきていない中学生を相手にするようになってからは何教えたらいいんか?と考える日々
そんなに知能もない頭を使い、そこそこの理屈や理論を教えたとしてもそれでできるほどバレー(スポーツ全般)は甘くない
自分の経験に基づいて教えられることがないわけではありませんが、「なんじゃそりゃ?」と思えるような
ちょっと理解しがたいプレーをするような子達にどうやってプレーを上達してもらえるかという点で
アクティブラーニングは便利なツールではあります
生徒それぞれに課題が見つかった時、課題を解決するためにどうしたら?できるのという欲求を引き出し
それに向かって、主体的能動的に行動をさせる
能動的に行動をしてもらえれば、教える方は楽・・・ということはなく、結局解決するのは簡単ではないため
こちらもそれを見守り、時には助言しまた一緒に解決方法を考えてあげねばなりません

詰め込み、強制だろうが上手くさせるのがお前の役目なんやないか?と言われれば返す言葉はないのですが
結果は大事、でも子供達が主体的にバレーボールに取り組んでもらえるという事が一番大事なのではないかとも
でも、そろそろ少しは勝ちたい、勝って欲しいなぁとも思います(涙)

監督が代わりました

ハリルホジッヂ監督(サッカー日本代表)が解任されました
本番までもう3か月もない状況での解任は非常に意見が分かれるところです
専門的な所はわかりませんけど、本番まで日数が少ない中メンバーが固定されず、色々な選手を使っている所は
保守的な民族である日本人の大多数には理解されない面が多々あったのではないかと思われます

さて4月というのは学校の体制も変わり、特に義務教育である公立中学校でも監督の変更が頻繁に起こります
3年で学校が変わるのは珍しくなく、長くても6~7年というのが一般的
監督が代わることで、戦力図が激変してしまう年もありますが、それはどういった場合でしょうか

1 選手の能力が高いチームで、あまり規律がなかったチームにしっかりと規律を持ち込める監督さんになった場合
規律と表現しておりますが、一言でいえばチームをコントロールできる能力を持った監督さん
こういったチームは戦力がいい意味で激変するケースに当たります
もちろん、選手と監督が衝突してしまう危険がないわけではありませんが、能力の高い選手というのはやはり
勝利に飢えています。ちょっとした組合せや、決まり事すら選手同士では解決するのは難しい中、そういったことを
解決してくれる人が監督になった場合、選手の目の色も変わります
実際、県大会に出れるだけだったチームが監督が代わっただけで、あれよあれよと勝ち上がったケースを何度か見たことがあります

2 1と逆の場合はどうでしょうか。激的に弱くなってしまう・・・・ということはありません
むしろ短期的に見ると、いい結果が出る場合もあります。というのも、規律というのはやっかいで時には選手の能力を
殺してしまったり、自主性を奪ってしまったりしている場合もあります。ある意味抑圧から解放された選手達は短期的に
見違える能力を発揮する場合もあります。特にチームがぎくしゃくしていたチーム(下級生が上級生を押しのけて入っている場合など)
だと、上級生がチームに入って感情的な面では落ち着きそれが短期的にはいい効果をもたらす場合もあります。
ただし、長期的に見ると結局それはプラスにはなりません。選手達だけでできる事にはやはり限界があるのもまた事実です。

断っておきますが、あくまで私感です
ですが、監督が代わったチームもそうでないチームもこういった要素が色々と組み合わさり最後の大会を迎えていきます
これはこれで一つのドラマの要素なんですね

夏の試合は

平成30年度の大会予定が発表されました
今年の県大会はエコパではないようですね
でも、調べると空調がある体育館で行われるようです

もちろん、現在の猛暑の影響での健康被害を防ぐ意味では空調があるなしは非常に大きなことなのですが
夏の試合は空調があるなしで、チームの力が大きく変わってしまうと思います
高校野球も春と夏では勝ち上がれるチームというのは違いますよね
では夏に不利になるチームとはどんな特徴のチームでしょうか

まず、エース一人で何でもやってしまうようなチームは明らかに不利となってしまいます
スパイクを打ちレシーブでも中心になり、もちろんブロックでも柱となる
一人に掛かる負担が大きいチームというのは、夏場の戦いは不利になると思われます

次はセッターがあまり上手くないチーム
セッターの反則は主にダブルコンタクト(ドリブル)とフォールディングですが、ドリブルを多くとられるようだと夏に戦うのは危険になってしまいます
というのも、汗を多くかくためにボールが滑りやすくなってしまうため、ただでさえドリブルを気を付けないといけない状況で一度反則をおかしてしまうと、滑らないようにしようという意識が働き余計にドリブルをしてしまう
ドリブルはもちろん技術的なミスなのですが、その要因は心理的に負う部分が非常に大きいと思います
しっかりトスをあげようという意識が強すぎれば、余計に腕、指に力が入ってしまってボールのハンドリングが狂ってしまう
そのため、レシーブをする方にもプレッシャーがかかり、できるだけやさしいボールを返球しなければという意識が強すぎると短すぎたり、逆に長くなりすぎたりと

逆に、飛び抜けた選手はいないけど、全員のレベルがそれほど変わらず一人一人の負担がそれほどないチームにはこういった状況はチャンスになります
いつもは試合の終盤で決め手の差で敗れるようなチームでも、こういった状況なら相手エースが終盤までに疲弊してしまって決め手の差に泣くことはなくなるかもしれません
また暑さは一本一本の集中力を削いでいくので、平時での相手エースの能力も減退させてくれます(暑い方がより力を発揮するという選手もごくごくまれにいますが)

今回はエアコンが利いた会場で行われるようです
真剣勝負の力と力の対決を楽しみにしたいですね

こちらも久々

前の記事では高校界の出来事を書きましたが、中学でも久しくなかったことが起きました
県大会においてベスト4に西部のチームが進出しなかったのは、なんと平成15年の総体まで遡ります
また今回はベスト8に入ったのは西部1位の西遠のみ
ここだけを見ると今年の西部のレベルは低い?となるのですが、もちろん一昨年から西遠は除いて、
それほど西部のレベルは高くないよという話は現場の先生方からも聞いていたのですが、西部のレベルが
他より低いわけではないと思います
というのも、今回西部8チームのうち、初戦突破は5チーム
8には到達しませんでしたが、力を持ったチームはたくさんあるというのは言えると思います
いずれにしても、西遠を始めとして西部チームの巻き返しがあるのか、今度の県大会もまた注目です

異例だった平成29年(静岡県高校女子)

静岡の女子高校バレーにおいて平成29年はいままでにない事が起こった1年になりました
何が異例だったかというと
新人戦(1月)優勝 西遠 準優勝 三島南
総体(6月)優勝 駿河総合 準優勝 沼津商業
春高(11月)優勝 富士見 準優勝 島田商業

御存じの通り、決勝進出チームが全て異なるという結果
この3大大会、決勝進出チームが全て同じということは今まで何度もあったと思いますが
こういう結果になったことは、多分ないのではないでしょうか(調べてないので断言はできませんが)

ただ春高バレーの時期が2年生の冬から3年生の秋に移った時から新人戦の結果と最後の春高の勝者チームが
違うものになるということは、必然であるという気がします
というのも、以前は優勝チーム以外は6月の頭に新チームになり、最初の県大会は11月中旬
新チーム結成から5カ月以上経過しての県大会が幕開けで、その後半年少しで最後の大会を迎えておりました
最後の大会である総体は1年生加入から2カ月と、よほどの素材ではない限り同じメンバーで5カ月間戦うことになります

しかし、今は11月中旬には優勝チーム以外が新チームになり(総体で引退するチームも多いですが)
そこから2カ月後にはすぐに新人戦を迎えてしまいます
そしてそこから9カ月以上経過して最後の大会を迎えます
その間には新入生が加入し、春高の頃にはすでにチームの主力になる子も多くいると思われますし
逆に春高前に引退する3年生もいたりと、チームの中での選手の入れ替わりも多くなります
静岡県で言えば富士見高校が春高に限ると5連覇なのですが、毎年春高メンバーを見ると、全学年から入っているのが目につきます
1~2年時代はまったく公式戦に出ていない子でも、3年になって活躍している子もいれば
1年生の時から主力として活躍している子もいて、とてもチームのマネージメントが上手だなぁと
こういう視点で高校バレーを見ると、違った面も見えてきますので、保護者の方々も参考にしていただければと

さて、静岡の話題でしたが、それとまったく正反対なのが東京
東京といえば成徳がいて八王子実践、文京、共栄という4強が幅を利かせております
3大大会に限るとこの4チーム以外が入ったのは平成26年のインターハイまで遡らないといけません
東京でももちろん静岡と同じように大会のスケジュールは変わっておりますが
この4校は中学校からほぼ同じメンバーで戦っているため(成徳は北沢中学校)
代が変わったからといって大幅な戦力の変更は起こらない
毎年有望な選手がコンスタントに入ってくる状況だからこその話なのですが