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2019W杯女子結果

ラグビーWCや世界陸上も始まり、すっかり影もうすくなってしまったバレーのWCですが
女子は結果が出ております

■最終成績
1位 中国(11勝0敗)
2位 アメリカ合衆国(10勝1敗)
3位 ロシア(8勝3敗)
4位 ブラジル(7勝4敗)
5位 日本(6勝5敗)※ポイント19
6位 韓国(6勝5敗)※ポイント18
7位 ドミニカ共和国(6勝5敗)※ポイント17
8位 オランダ(5勝6敗)
9位 セルビア(4勝7敗)
10位 アルゼンチン(2勝9敗)
11位 ケニア(1勝10敗)
12位 カメルーン(0勝11敗)

今回、フルメンバーで挑んできたのは五輪出場を決めた国の中では中国のみ
アメリカはほぼ2軍という中で、東京五輪でメダルをというのであれば、負けていいのは
中国のみだったのではないかと思います
日本チームは序盤から苦戦し、残り3戦を残して3勝5敗と追い込まれます
セルビア戦の勝敗如何では監督解任という状況にもなりえたと個人的には思いましたが
セルビア戦、2セットを取られた後の3セット目から、日本チームは全くの別チームに変貌しました
荒木、古賀というこだわってきた先発メンバーを外し、控えという扱いを受け続けた
芥川、鍋谷が3セット目になって躍動し日本チームは息を吹き返します
そこからは残りの2試合も完勝し、結果5位という成績でこの大会を終えました

ここからは生意気にも各個人選手の論評を
9段階で評価をしたいと思います(5が普通という評価です)
あくまで私の主観なので、気を悪くされたらごめんなさい

古賀(評価3)
スパイク面であまり貢献できず、それほど悪くないセットも替えられてしまったりと
チームの不振を背負わされてしまって気の毒に感じる面も
脚部に不安があると思われるため、体調面での不安を払拭して元気なプレーを見せて欲しい

岩坂(評価2)
高さ対策で起用された韓国、中国、ロシア戦でもその起用に応えられず
速攻に置き去りにされる場面が多く、相手のハイセットに対しても脅威になりえず
ブロックで存在感を発揮できるように頑張って欲しい

新鍋(評価5)
攻守で光るプレーをする一方で、後半になると息切れし、攻撃面で停滞させる原因を作る事も
レフト側の攻撃や後衛での攻撃参加などでも、もっと貢献できるように頑張っていただきたい
タイミングの良いブロックでは貢献

荒木(評価4)
ベテランとして存在感を示しはしたが、以前に比べてブロック面では相手の脅威になりえず
まだまだチームに必要な存在なので、コンディションを整え頑張って欲しい

宮下(評価4)
終盤に2枚替えとして登場するという難しい役割をこなし続けた
スパイクレシーブで何度もチームを救う活躍を見せるが、トスでは少し合わない場面もみられた
大会が進むうちに周囲とのコンビも合い始めた

石井(評価7)
序盤から苦戦が続くチームで一人コンスタントに能力を発揮しチームのエンジンとして活躍し続けた
かつては苦手だったレシーブやバックアタックなどでも進境著しく、東京五輪でもエースとしての活躍を期待したい

鍋谷(評価5)
大事な試合ではピンチサーバーのみという起用が続いた中、スタメン起用されたセルビア戦で
今までの鬱憤を晴らす活躍は見事の一言
間違いなく日本チームに必要な存在であることを示した

佐藤(評価5)
前半は大事な所でトスが乱れ、そのせいでセットを取り切れず敗因の一つになる事も
ただ、セルビア戦でミドルを思い切って使い続けたこと、この試合を押し切ったことで
自信を掴んだのではないだろうか
全試合スタメンで起用された経験を本番でも生かして欲しい

奥村(評価6)
177という小さなサイズにも関わらず、ブロックでの貢献はチーム1であることを示した
ディグ、つなぎでも献身的な活躍を示した日本チームにはなくてはならないバイプレーヤー
であることを示す大会であった

小幡(評価5)
さすがというプレーを見せる回数が後半増えた印象だが、日本チームのリベロはそれだけではいけない
スーパーレシーブで、チームを救う回数をもっと増やして欲しい

黒後(評価5)
大会直前の怪我で、最後の3連戦のみの出場ながら短い時間でもそれなりの活躍を示した
本番では石井選手との2枚看板で頑張って欲しい

山岸(評価4)
ドミニカ戦での活躍はなかなかだったが、その後はあまり存在感を示せず
リベロとしてもっと技術を上げて欲しい

芥川(評価7)
セルビア戦での活躍で今までの監督の低評価を覆した
切れ味鋭いスパイクはチームに勢いを与え、チームの沈滞ムードを一変させた
彼女と奥村選手の活躍で日本チームの戦い方を示したことはこの大会で一番の収穫になった

石川(評価7)
相手からマークされるようになるこれからが本当の真価を問われることになるが
物怖じしない若い彼女の活躍はチームに勢いを与え、そして相手チームにインパクトを与えた

長内(評価5)
スタメンで出場する試合ではそれなりの活躍を示したが、あくまで新鍋選手を休ませるという役割であった
守備面をもっと磨いて、新鍋選手を脅かす存在になって欲しい

中田(評価2)
メダルをという位置づけで臨んだ今大会であったが、早々に期待を裏切ることになる
セルビア戦からの3連勝でなんとか帳尻を合わせたが、メダルを見据えたチーム状況
とは到底言えず、今後の道筋についても苦難が予想される
正直、今のバレーではメダルは難しいと感じているがこの予測を裏切るようなチームを作っていただければ

2019W杯女子アメリカ戦

アメリカ戦の前の対カメルーン戦、中国戦について少し
カメルーン戦については3-0で勝利、芥川、長内選手がスタメンで活躍しました
翌日の中国戦については0-3でまったく良いところなく敗れました
全てにおいて完敗で内容で伝えることもないくらいでしたが、個人的に思うのは
前の試合、カメルーン戦でいい活躍をした選手を出しても良いのではと
例えば、スタメンで出続けた岩坂選手、ほとんど良いところもないまま最後まで出ていましたが
前の試合で活躍した芥川選手を出さないのは??

中国戦の活躍を期待するのであれば、岩坂選手をカメルーン戦に使うべきなんじゃないのかと
選手を起用する立場で言うと、やはり前の試合頑張った選手は「よーし、やってやるぞ」という
気持ちが強いので、そういった選手の気持ちを考えてあげればチームはより活性化します
結局、使われなければ何をやっても私は控えなんだという気持ちが他の選手にも蔓延してしまいます
勝っている時はそれでも良いのですが、負けている時はそういったモチベーションのコントロールは
非常に重要になると感じます

日本2(24-26 25-22 21-25 25-23 8-15)3アメリカ

結果としては2セット獲っての敗戦で惜しい!となるかもしれませんけど、勝ち切るのは難しいのではと
フルセットになれば、ロシアもそうでしたけど相手はフルスロットで向かってきます
はっきりいえば、そこからが本当の勝負になると思うのですが、見ていて5セット目に勝てそうな雰囲気を
感じることがないというか

石川選手、凄いですね
彼女は高校出てすぐの選手ですが、打つだけでなく高いレベルのプレーを随所に見せています
相手の強いサーブに対しても怯まずオーバーハンドでレシーブができたりと実業団に慣れてしまっている
選手ではできないプレーをやってくれます
そして若いだけに試合に出るたびにどんどん上手くなっている気がしますが、停滞してしまっている現状を打ち破るためには
こうした若い選手を実績とかに関わらず起用するべきなのではという気がします

2019W杯女子韓国戦

日本1(25-23 19-25 22-25 25-27)3韓国

アジア大会では世代別代表のチームが韓国代表チームに勝利しましたが
フル代表で挑んだ今回は完敗を喫してしまったと思います
黒後選手の直前の怪我は予定外のことかもしれませんが、古賀選手の不調もあり
アジア大会で結果を出して招集された石川選手の獅子奮迅の活躍も実らず力負けでしたね
敗因はあるのでしょうけど、石井選手に連日負担がかなりかかっていたせいで、この日は
レシーブなどでも動きが重く、セット途中で交代などと不安がまたしても現実になってしまいました

毎度毎度の負け方、最後はサイドに偏ってエースの打ち合いで敗れてしまう
五輪どうのとか言えるような内容ではありませんね、ほんとに

2019W杯女子ロシア戦

ネーションズリーグ(NL)では快勝したロシア相手でしたが

日本2(11-25 25-23 27-25 19-25 7-15)3ロシア

NLとは大幅にメンバーも変わっていましたね
ゴンチャロワもNLにはいませんでしかたら、あの時のロシアとは別物
そんなロシアに良いところもなく1セットを失いました
しかし、その後は石川選手の活躍にも助けられ2セットを連取しましたが
逆に2セット取り返されロシアに逆転負けを喫しました
また、昨日の記事で書いた不安が現実となり、古賀選手が早々に替えられました

昨日はバックアタックを中心に得点を重ねましたが、バックアタックは野球で言うところの
走り打ちができるため、助走時にそれほど踏ん張らなくても打ててしまうことがあります
しかし、前衛時でのスパイクはそういうわけにいかず、踏み込みにかなりの脚部への負担がかかってしまいます
昨日、前衛時ではあまり切れの良いスパイクを打てないでいたため懸念していたのですが
早目に変えられてしまったところを見ると、原因が疲労なのか膝なのか腰なのかわかりませんけど
あまり体調が思わしくないのではと思われます

戦い方については、いつものようにあと一歩のところで敗れてしまいました
でも、実際のところロシア選手の表情などを見ていると相手からセット差以上の余裕を感じたというか
4セット、5セットの劣勢時も打つ手がピンチサーバーのみと
やってる選手を助ける采配を、納得する采配をして結果を残して欲しいと思います

2019W杯女子ドミニカ戦

日本3(25-12 25-11 24-26 25-14)1ドミニカ

黒後選手が怪我ということで出遅れているため、古賀・石井選手の両レフトへの
負担が懸念されますが、まずは初戦を勝利いたしました
試合を見た感じだと、石井選手にこれから頼る回数が多くなりそうです
新戦力として期待される選手の中ではリベロの山岸選手はなかなかいい活躍をしていたと思います
また、石川選手がサーブで交代していましたが、ボールが変わったことで
変化が今までよりも少ないため鍋谷選手よりもパワー系の石川選手が選択されたのかもしれません

3セット目、15-14の局面で2枚替え(宮下・長内)が行われましたが
今までこういった積極的な交代はなかったように思います
また、宮下選手のコンディションは悪くないようですが、サイド、特にレフトに回すトスの
コンビが合っていなかったです
早く貰いたいアタッカーと失敗が怖い宮下選手の息があっていないように思えました

この日唯一落としたセットは終盤で佐藤選手のトスが乱れました
サイドに偏るのは毎度のことでありますが、レフトへ上げるトスが近かったりという場面が
何度もあり、こういうミスをしていれば勝ちを逃がすことになります
古賀選手、バックアタックには存在感がありましたが、前衛時、特に二段トスの
決定力は試合を通してかなり低かったです
試合が続いて行けば疲れも出てきて今以上に決まらなくなることもありそうです
黒後選手がいつ戻るのかわかりませんけど、最後はサイドで息切れということにならないよう
セッターのトス回しに工夫が求められると思います