「全日本女子バレー」タグアーカイブ

世界バレー女子日本対イタリア(3次リーグ)

この試合、最低でも勝たないとメダルへの道を断たれてしまう日本代表でしたが果たして
相手はここまで負け無しのイタリアです

日本2(20-25 25-22 21-25 25-19 13-15)3イタリア

スタメンは黒後、古賀、荒木、奥村、新鍋、田代
長岡、石井を外した初日のスタメンに戻した形でスタート
1セット目、序盤から少し動きが固くリードを広げられてしまいます
サーブも少しコースを狙いすぎるあまり球質が緩くなっているように感じました
それにしてもイタリアエースのエゴヌ、まぁこんなのを相手にしなきゃいけない日本チームって大変だなぁと
私だったら、逃げ出しますね(笑)
1セット目、ライト側からの攻撃に対する相手のディフェンスはけっこう穴が多いように感じました
ブロックとレシーブの関連性はほぼなく、イタリアの監督が言うように選手の能力にまかせているような感じですね
そして、レシーブもスパイクレシーブは強いと出ていましたが、動かされるレシーブはそれほどうまくないというか
決め打ちを割と外されて決められているシーンが多く、あんまり足を使ってというのは得意ではないのかも
なので、ブロックさえ交わせればある程度勝負できるのではという感想を持ちました

1セット目は中盤のリードそのままイタリアが逃げ切ります
2セット目、黒後選手を石井選手に代えてスタート
このセット、ミドルプレーヤーが活躍します
特に頑張ったのは奥村選手、ミドルプレーヤーながらブロックの後のつなぎやスパイクレシーブでは献身的なプレーをしてくれます
彼女の事はほとんど知らないのですが、多分ああいうプレーができる人は人間的にも素晴らしい人なんだと思います
また荒木選手も今日もフル回転
ミドルが頑張っている時の日本はそこそこ強く、大方の予想を覆し2セット目は日本が奪います
その後は交互にセットを取り合い、最終セット
最後は決定力の差に泣いて日本はこの試合を落としてしまいました

勝敗を抜きにしてこの試合は見応えのあるとてもいい試合だったと思います
身体能力で勝る相手に対して日本は日本の良さである技、粘りで対抗するという女子バレーでは良く見る光景なのですが
また今日は今までの試合では終盤になるにつれて使われなくなったミドルを最後まで田代選手は使い続けました
読みや機動力が武器となるミドルプレーヤーが常に相手に対して脅威を与え続けられれば日本はなんとか戦える
それをこの試合で示してくれたと思います
ただし、試合を決めるだけの力は一人では難しくエースと呼ばれる人の役割はまさにここなんです
最終セットの点差は2点ですが、ここを埋めることがずっと日本女子バレーに与えられ続けている課題なんだと思います

さてこれで日本チームは5位決定戦に回ることになりました
ミスターバレーボールであるカーチキライの率いるアメリカチームとの戦い
もしも、三橋栄三郎が監督だったらどう戦ったのだろうかと勝手に思っております(知らない人はすみません)

世界バレー女子日本対セルビア(3次リーグ)

日本0(19-25 18-25 23-25)3セルビア

2次ラウンドでは快勝したセルビア戦でしたが、今度は完敗を喫してしまいました
やはり、前の試合では欠場したエースのボシュコビッチ選手が復帰し、結果的には彼女を中心とした攻撃を
抑えることはできませんでした

スタメンは石井、古賀、荒木、奥村、長岡、田代
新鍋選手を外し長岡選手を起用するという攻撃的布陣でしたが、その攻撃は意外にもセルビアの粘り強い守備に
得点を阻まれ続けました
日本も粘り強いレシーブで対抗したのですが、決定力の差から1、2セット共序盤から差を広げられ
終盤は少し点差を詰めるものも、押し切られました
3セット目は石井→黒後、長岡→新鍋と選手を入れ替え固いレシーブを中心にリードをしますが
凡ミスから流れを相手に渡してしまい、最後は決定力の差で敗れてしまいます

敗因をあげると、私は攻撃力だったと思います
1、2セットは攻撃的には悪くないセットだったと思います
相手ブロックを交わして、強いスパイクを打ち込んでいましたが、それを拾われ逆に相手エースに決められ失点を重ねました
日本のことを研究してきたんでしょうけど、これをどう捉えるか
守って守って、粘り強く戦えばたしかに安定して戦えるようになるかもしれませんが
長年に渡って日本が敗れ続けてきたのは、守備のちょっとしたほころびをカバーすることができない
攻撃力の無さだと私は思っています
とにかく1セットも取れずに敗れてメダルは苦しくなったと言えると思います

世界バレー女子日本対ブラジル

3次リーグ進出を懸けた大一番でしたが結果はどうだったでしょうか

日本2(25-23 25-16 26-28 21-25 11-15)3ブラジル

スタメンは黒後、古賀、荒木、奥村、新鍋、田代
注目した1セット目のスタメンは新鍋選手でした
やはり、長岡選手を切り札として残す作戦でしたが、守備だけでなく攻撃でも新鍋選手は活躍します
しかし、この日もレフトの決定力がなくレシーブも乱れ黒後選手は早々に石井選手と交代
17-22とリードされた苦しい状況から荒木選手のサーブで相手を崩して逆転
最後は新鍋選手のブロックでこのセットを奪うと同時に3次リーグへの進出を決めるのでした

この後の試合の状況については割愛しますが、監督の采配については中途半端
勝ちにこだわるのか、この後のリーグを優先した選手起用をするのかがどっちつかず
とりあえず、最低限求められていた3次リーグに進出したので、今日はこの辺にしておきます(笑)

さて、3次リーグはイタリア、セルビアと同組
2次リーグのセルビア戦で出てこなかったもう1枚のエースは出てくるのでしょうか
3次リーグの戦い方で本当に日本が強くなったかどうかがわかると思います

世界バレー女子日本対セルビア

相手はここまで全勝、すべてストレート勝ちのセルビア
苦戦が予想されましたが、どうだったでしょうか

日本3(15-25 25-23 25-23 25-23)1セルビア

日本のスタメンは黒後、古賀、荒木、奥村、長岡、田代
黒後、古賀、長岡という攻撃的布陣でこの試合に臨んだ日本
1セット目、レシーブが乱れレフトの黒後、古賀が相手ブロックに捕まります
やはり工夫のない攻撃では高い壁には通用しない
早い段階で黒後選手は石井選手に代えられてしまいますが、ほとんどいいところなく一方的に1セットを失います

石井選手が黒後選手に代わって2セット目が始まります
しかし、このセットから日本のブロックが機能しだします
サーブで徹底して相手の1番の選手を狙うことでセッターへの返球を乱し、ブロックで仕留める、ワンタッチを拾うと
相手スパイカーはミスをし始めます
また、小さい日本に止められることでムキになって逆に打ち落とすようなスパイクを打ち始めます
日本にとってはブロックの上から冷静に打たれることが嫌だったと思うのですが、相手がムキになりブロッカーと勝負してくれたり
ブロックを避けてコースへ強いスパイクを打ってくれたことで対処がしやすかったのではと
また、2枚エースの一人は今日はお休みだったのでわかりませんが、全体的にあまり小技は得意ではないのかなと

ただ、この日の日本もレフト攻撃がほとんど通じず苦戦します
早い段階でレフトが捕まったことで、田代選手は普通に高いトスを上げていては捕まると思ったのか
トスが若干低かったり短かったりと合っているようには思えませんでしたが、その窮地をライトの長岡選手が救ってくれました
苦しい場面、彼女の経験が生きたという感じがします
またこの日はスパイクレシーブを拾いまくり、特にリベロの井上選手は強打、軟打と相手のスパイクを尽く拾いました
獲ったセットは全て25-23というスコアでしたが、この日は日本の勝負強さが光ったと思います

セルビアはすでに3次リーグに進出が決まっており、勝敗も上に持ち越さないため
この日の試合に何が何でも勝ちに来ているという感じではなく、エース1枚は温存し、試合の途中からも
レギュラーを何枚か外すという采配をしましたので、日本がセルビアを単純に上回ったとは言えませんが
それはそれ、日本が3-1で勝利し、3次ラウンド進出に近づきました

さて、2次リーグ最終戦はブラジル
日本は1セットでもとれば3次進出となりますが、難しいのはスタメン
1セットでも落とせばリーグ敗退のブラジルは1セット目からガチで挑んでくると思われます
真剣になったブラジルというのは、サッカーでもそうですがバレーでもかなり「ヤバイ」人達
そのブラジルを迎え撃つスタメンを中田監督はどう考えるのか
今日の試合はセルビアの出方次第ではありましたが、負けが許された試合でもあり、思い切ったスタメンにすることができました
今日と同じような形で行くのか、ただしそれで崩れた場合、特に長岡選手にマークが集まって封じられた場合の対処は難しい
相手に勢いを渡すようなことは避けたい思惑もあると思います
新鍋選手で行くのか、長岡選手で行くのか、もし自分だったら・・・・かなり悩んで決められない(笑)
明日のスタメン、中田監督の決断に注目していただければと思います

世界バレー女子日本対プエルトリコ

日本3(25-22 25-14 25-18)0プエルトリコ

この日は勝ち点を3奪うのはもちろん、疲労が見える選手を休ませることができるかという点で見ておりました
スタメンは古賀、石井、奥村、荒木、新鍋、田代
昨日活躍した石井選手をスタメンに抜擢、この起用はいいと思います
もちろん、黒後選手をリフレッシュさせる面もありますが、やはり活躍した選手をすぐに使ってあげると
ベンチも活性化します

1セット目は被ブロックが多く、古賀選手が捕まることが多かったです
奥村選手へのトスが合わなかったり、セッターのトスもいいとはいえませんでしたが
それでも前日までは決めきっていた古賀選手にも疲労の色がはっきり見えた気がします
できれば、古賀選手も休ませたいというベンチの意向が見え、内瀬戸選手を投入するのですが
連続ブロックで下げられてしまいます
ただ、この時の前衛は新鍋、奥村、内瀬戸という形で、少しでもトスが乱れればレフトマークを
相手からはしやすい状況だったので、できれば長岡選手を入れて欲しかったところです

2セット、3セットとほぼ危なげなく試合も進み完勝と言える内容でした
ミドルプレーヤーが活躍してくれましたので、セッターとしても楽に組み立てができたと思いますが
欲を言えば荒木選手や奥村選手を休ませたかったのではないでしょうか
休養日があるとはいえ、出し続けることで怪我をするリスクは高まりますし
データを相手に与えることになってしまいます

これで、6勝1敗で3位をキープ、残すは全勝のセルビア、ブラジル戦になりました
セルビアの戦い方を見ると、勝つのは厳しそうですので、ブラジル戦を考えた試合の進め方も
途中から必要になるのではと感じております