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東京五輪の総括がこんなもの?

5年間で黒後愛、石川真佑、籾井あき、山田二千華ら若手の成長があったことは収穫で、逆にセッターや主要メンバーがなかなか確定せず、コーチも交代が多く、安定しなかったことは残念な点であったという。2021年の評価としては、VNL(ネーションズリーグ)でベスト4に入ったことはよかったが、ファイナルラウンド進出を想定していなかったため、帰国が1週間程度遅くなり、帰国後にPCR検査、ワクチン接種等を経て体調を整え、心の準備なども含め五輪に向けて集中できる時間が少なくなってしまったことも力を出し切れなかった要因であったという。

ヤフーに載っていたバレーボールマガジンさんの記事からの引用です

いろいろ突っ込みどころ満載の総括ですが、この嶋岡会長さんの総括に触れているのは私が調べた限りでは
バレマさんのこの記事のみ
報道がされないなら、協会がHPなりで発表すべきかと思いますが、それをしている形跡もありません

まず・・・トップがこんな総括で許されると感じていること自体がもうオワコンの組織だというのが率直な感想です
黒後、石川、籾井、山田とありますが、石川選手については2019の11月のWCからフル代表での起用が始まり
籾井選手は今シーズン、山田選手については五輪代表に選ばれたというだけ
もちろん黒後選手のように、ずっと使い続けてそれなりに成長させたと言える選手もいますが
あまりにも結果がでなかったことへの真摯な振り返りができていないと感じてしまいます

ただ、厳しい事を書きましたが、別の懸念があるのも事実で、協会は敗因というか強化への方法がまったく
掴めていないのではないか?とすら思えてしまいます
そんな組織が、また監督を選考したところで、組織的に代表の強化ができるのかを考えると
絶望的な(といってもここ数年はずっとですが)思いを抱いてしまいます

さて新監督ですが、前任者の真鍋さんになりました
ただ、監督一人が頑張ってなんとかできるほど世界との差が小さいとは到底思えません
女子バレーの代表はしばらく苦難が続くのではないでしょうか

地区大会の日程

東中西地区大会の日程が発表されました
予選を行って参加校を決める西部は最も早く11月6日からと、日程に関しては例年通りなのに対して、
全校が参加する東部や中部は、大会の開始も1カ月近く西部より遅い開催となっております

東部 11月27日から決勝12月11日(又は12月12日)
中部 12月4日から決勝12月12日
西部 11月6日から決勝11月7日

とにかく、コロナには大人しくしてもらってなんとか無事に大会が開催されることを願っております

春高は無観客継続

今年の(正確には来年ですが)春高もリモートマッチ(無観客)で行われるようです

ヤフーの記事です

3か月後の試合の事を何も今決めんでもと思われるかもしれませんが、これは予選を含めてのことかと思われます
というのも、予選は観客を入れてやっているのに全国は無観客かよとなれば非難は免れません
もちろん、コロナの流行状況にもよりますが、早いうちに指針を示したことでのちのち起こる問題を
シャットアウトしたとも言えなくもありません

お子さんの姿を身近で応援したいと思われる保護者の方も多いと思いますので、何とも言えない決定ではありますが
体育館競技ということを考えると致し方ないのかと
しかし、チケットの売り上げなどを考えても協会にとってもかなり痛手なのは間違いありません

令和3年度全中結果

全中の結果になります
詳細な結果については大会HPにてご確認ください

男子
優勝  渕江(東京)
準優勝 菟田野(奈良)
3位  金光学園(岡山)富士見西(埼玉)

女子
優勝  金蘭会(大阪)
準優勝 北沢(東京)
3位  就実(岡山)徳地(山口)

直接見ていないので今年は試合の内容については何の論評もできませんが、男子の優勝・準優勝校は
予選の1試合目で対決した学校同士でした
結果は予選とは逆になったのですが、こういう勝敗が逆になるケースはけっこうある気がします
ただ、決勝で対戦するのはかなりレアケースであると思います

女子については、春高の結果のような感じですね
金蘭、成徳、就実。。。
大分前にも書いたのですが、部活も2極化が進んでいてコロナ禍により
それが一層拍車がかかったように感じます

女子バスケット躍進の陰で

まずは、素晴らしい生島淳さんの記事をどうかご覧ください
とても見応えがある評論ですが、バレーでは残念ながらこういう記事を見たことがありません

「町田は代表で干されてますね…」162cm町田瑠唯が4年間の“控え生活”から大逆転、五輪ベスト5に選ばれるまで《女子バスケ》

これは単なる町田選手の絶賛記事ではありません
客観的な事実の考察から、代表の主にポイントガードのことについて、そしてホーバスHCの
ことについても述べられております
そしてこの記事において、生島氏が述べているこの部分こそが女子バレー代表に無かったことだと気がつかされます

記事から引用させていただきます

「重要なのは、システムに町田を寄せるのではなく、町田のスピードとアシスト力を生かすプランを戦術に積極的に取り入れたことだろう。」

怪我人が続出し、代表では常に2番、3番手であった町田選手をメインで使わなければならないとなった時に
今までやってきたシステムに捉われずに、町田選手の個性を活かす戦術に舵を切った
もしそこで、町田選手の個性を殺すような戦術のまま起用していれば
オリンピックのアシスト記録を更新する活躍もなかったでしょうし、銀メダルを取ることもなかったと思われます

さて、女子バレー代表をこの視点で見てみると何が浮かび上がってくるのか
中田監督は最後の最後まで籾井選手のトスをしっかりと打つことができないままの黒後選手を二人揃ったまま起用し続けました
結局、黒後選手の長所である、思いっきりの良さや、パワーの乗ったスパイクが大会を通して発揮されたとは言えませんでしたし
それは、手痛い敗北を喫した韓国戦の最終セットでほとんど打数が無かったことから明らかです
本当に黒後選手の良さを活かすことを考えるなら、他にいくらでも手立てはあったと思うのです

自分が一番信頼できる選手をそれぞれ6人並べ、その総合力で勝つという戦略はシステムというよりも
長丁場で勝利をもぎ取る、いわばサーブ権があった時代の王道戦略
そういった戦術(戦術と呼べるものかは疑問ですが)から離れられず、体格的に著しく劣る日本代表が
勝つための変化や多様性を捨てた時点で、予選で負けることはある意味必然のことであったという気がします

私はことある毎に、中田japanの戦い方に疑問を呈してきました
アクバシュ氏退任後は特に勝ったゲームでも負けたゲームでも、戦略・戦術的な意図をあまり感じることはできず
色々な選手を使っている試合も、あくまで「控え」としての起用としか感じられず
それが代表の先々に繋がっているように感じることがほとんどありませんでした
それでも、結果で私を黙らせてくれれば良かったのですが、就任当初から抱いていた不安が現実になってしまいました

さて、次の監督が色々取り沙汰されております
吉原さんや竹下さんなど、という声がありますが、結果や人気、名前だけではなく
戦い方にしっかりと目を向けて、勝たせてくれる指導者を連れて来て欲しいと願っております

バスケットは従来男女とも人気のある競技でしたが、今回の躍進で子供達の人気が格段に上がったことは間違いありません
子供達はカッコイイ選手が好きですからね
バレー協会、特に女子はこれまでにない危機感を感じ取って代表チームの舵取り、協会の運営をしなければなりません
本当にしっかりしてくれ!と強く思います